お茶と北海道スイーツの話②「つゆひかりのこと」

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お米には「こしひかり」や「ゆめぴりか」といった品種があり、
ワインにも「カルベネ・ソーヴィニョン」「ミュラー・トゥルガウ」など
数多くの品種があるように、
お茶にも多くの品種があります。

紅茶も緑茶もウーロン茶も、どれもチャノキ
(学名、カメラ・シネシス)という常緑樹ですが、
その品種はじつに多種多様。

現在、日本で生産されているお茶の品種では
「やぶきた」という品種がよく知られています。
聞くところによると、現在、静岡県で栽培される
お茶の9割以上がこの「やぶきた」という品種なのだとか。

そんな中、静岡県御前崎市で生まれ、育てられている
「つゆひかり」という品種があります。

御前崎(おまえざき)市は、お茶どころ静岡県でも
その最南端にある、海に近い地域。

地域をあげての努力で、品種の開発と
農家さんの栽培そして普及に取り組んでこられました。

「つゆひかり」は、渋みや苦みが少なく、
淹れたときの色が、きれいな緑色。

お茶独特の苦みも、緑茶の味わいの魅力ですが、
そうした味が苦手な方や、ふだんあまりお茶を飲まない方でも
「つゆひかり」は様々なシーンで楽しんでいただけるお茶です。

ちなみに、これを書いている私が、わりと雑な淹れ方をしても
茶葉のもつ旨味や甘味がまろやかに出てくれました。うれしい。
ほかのお茶とまた違う楽しみ方も、生まれそうな予感がします。

今回のkuraché(クラシェ)には毎日並ぶ予定ですので、
「つゆひかり」という5文字を見かけたら、
ぜひ足を止めてお寄りください。

▼7/6(月)~7/12(日)は、kuraché(クラシェ)「静岡茶と味わう北海道スイーツ」。
http://kurache.com/blog/?p=5716

※このページの写真は、器と雑貨asaさんに協力していただいて撮影しました。